『新入社員カン会長』、初回を左右するイ・ジュニョンという変数
JTBC新週末ドラマ『新入社員カン会長』は、魂の入れ替わり設定より、イ・ジュニョンが会長カン・ヨンホをどう体現するかが初回の焦点。事故責任、後継争い、家族劇の軸も試される。
韓国の放送局JTBCの新週末ドラマ『新入社員カン会長』にとって、最初の関門は魂の入れ替わりという設定そのものではない。サッカー選手ファン・ジュンヒョンの体に入った大企業会長カン・ヨンホという人物に、イ・ジュニョンがどれだけ早く説得力を持たせられるかが、初回の印象を分ける核心になる。

JTBCの公式番組ページは、『新入社員カン会長』が5月30日午後10時40分に初放送されると案内している。作品は、チェソングループ会長カン・ヨンホが事故の後、若いサッカー選手ファン・ジュンヒョンの体で目を覚ますことから展開するリマインド・ライフ・ドラマだ。同名ウェブ小説を原作とし、『財閥家の末息子』の原作者であるサンギョン作家の世界を起点にしている点も、比較を避けにくくしている。
公開されたハイライト映像で先に目に入る軸は、コメディではなく事故の責任と後継構図だ。韓国メディアThe Factの報道によると、ファン・ジュンヒョンはカン・ヨンホのレーシングカー事故に巻き込まれ、その後カン・ヨンホはファン・ジュンヒョンの体で目を覚ます。これは単なる体の入れ替わり装置ではなく、被害者と加害者、会長と末端、家族と後継者の位置が一度にひっくり返る構造である。
この設定がドラマとして機能するためには、初回が二つのことを素早く証明しなければならない。カン・ヨンホがなぜ再びチェソングループの内部へ入っていかなければならないのか、そして若い体を得た会長がなぜ以前とは違う選択をするようになるのかだ。この部分が曖昧なままなら、作品は財閥家ファンタジーの見慣れた公式にとどまるしかない。
イ・ジュニョンに求められるのは、その設定を成立させる説得力だ。制作発表会関連の報道で、俳優イ・ジュニョンは入隊前に挑戦してみたかった作品だったという趣旨で今回の選択を説明した。ソン・ヒョンジュが演じるカン・ヨンホと同じ人物を共有しなければならないため、話し方や呼吸を研究したという準備過程も伝えられている。この作品でのイ・ジュニョンの課題は、若い俳優としてのエネルギーを見せることよりも、「会長のように見える瞬間」を作ることにある。
聯合ニュースが整理した制作陣の構成を見ると、ヒョン・ジミン作家が脚本を執筆し、キム・スノク作家がクリエイターとして参加し、コ・ヘジンPDが演出を担う。チョン・ヘジンとチン・グはカン・ヨンホの子どもであるカン・ジェギョン、カン・ジェソンとして立ち、イ・ジュミョンは隠された末娘カン・バングルを演じる。結局、物語はイ・ジュニョン一人の変身だけでなく、財閥家の四人の人物がどれだけの速度で衝突していくかによって力を得る。
『新入社員カン会長』は『財閥家の末息子』の後光を活用できるが、同じ理由でより厳しい比較も受ける。初回で確認すべき地点ははっきりしている。事故と魂の入れ替わりのルール、チェソングループ内部の権力争いの動機、そしてファン・ジュンヒョンの体を借りたカン・ヨンホが、変わった位置から何を正そうとするのかである。
この三つが序盤でつかめれば、作品はコメディ、ミステリー、家族劇を同時に動かすことができる。反対に、設定説明に時間を使い、人物たちの欲望を遅れて見せるなら、見慣れた財閥ファンタジーとして読まれる可能性が大きい。『新入社員カン会長』の初回は、イ・ジュニョンの変身そのものよりも、その変身がチェソン家を揺さぶる理由を見せられるかどうかの試験台になる。
